ギターを始めたころは、新しいコードや弾き方の技術を覚えたりして、毎回毎回の練習に「収穫」があります。
うまくできる日もできない日もありますが、それでも、「1か月前よりは、かなりできるようになった」と進歩を実感できます。
ところが、ひととおり基礎的なものを覚えてしまってからは、そうはいきません。
なかなか上達を実感する機会がないという方も、多いのではないでしょうか?
もちろん、1曲コピーする前後では、「その曲を弾くこと」に関しては明らかな差があります。
でも、全体的にうまくなったかというと、よくわかりません。
次の曲のコピーし始めには、また初心者に戻り、覚えたらその曲に関しては中級者のようになり、またその次の曲で初心者に戻るという感じです。
その繰り返しで徐々に上達しているのですが、ほんの少しずつなので、なかなか進歩を実感できず、じれったく感じることがあると思います。
練習を続けていると、年単位での「いつの間にかうまくなった」というのにはさすがに気付きます。
でも、「あれ?最近急にうまくなった!」というのも、時々ほしいですよね。
ギターの練習は地味で、根気も要ります。
同じような練習に飽きてきた時、新曲コピーが面倒になってきた時、やっている意味が分からなくなった時など、自分の進歩が実感できると、またやる気がよみがえります。
私は今この記事を書いている時点でギター歴10年ですが、今まで、「急に伸びた時期」が3回ありました。
そして、それぞれに上達のきっかけがありました。
この記事では、その3回がどういう時だったかについてお伝えします。
そして、時々「上達のきっかけ」を自分に仕掛けよう、というお話もします。
- ギターを始めて少したった方
- 最近ギターの上達を実感できない方
に読んでいただけるとうれしいです。
ギターが急に上達したときのきっかけ
今まで私が3回経験した「ギターが急に上達したときのきっかけ」をそれぞれご説明します。
ギター上達のきっかけその1:ピックを変えた
私はとにかく指先が乾燥していて、ピックをなかなか思い通りに動かすことができませんでした。
弾き始めると、ピックがすぐ変な方向を向いてしまい、そして飛んで行ってしまいます(客席に向かって飛んでいくのならかっこいいのですが)。
これは問題だなと思い、いろいろ工夫して、滑らないピックを作ることができました。
ギターを始めて3年目のことでした。
≫ピックが回転、ずれる、滑る、落とす方へ。100均の材料で作る最強滑り止め
それ以来、ピックがかなり自分の言うことを聞くようになりました。
そして、弾けないフレーズが弾けるようになったり、絶対無理だと思っていた速弾きのコツがつかめたりしました。
ピックを落とさないようにと力を入れなくてもよくなったことと、面白いからどんどん練習したことが、その時期の上達につながったのだと思います。
ギター上達のきっかけその2:社会人音楽サークル
その後また、上達は落ち着きました。
相変わらず毎日ギターを弾いてはいたのですが、ただのんびりと無計画に、曲をコピーしたり、覚えている曲を弾いたりという感じでした。
「やめたらすぐ弾けなくなりそう」「弾けなくなるのがもったいないから弾く」ぐらいの気持ちで、特に目的もなかったので、うまくもならず、ヘタにもならず、長い間安定(?)していました。
そんなある日、ふと「誰かと一緒に演奏してみたい」と思いました。
ひとりで弾いていてもそれなりに楽しかったのですが、かなりマンネリ化していたので、ちょっと違うことをしてみたくなったのです。
そして、とにかく何でもいいから、弾く目的がほしかったのです。
そこで、さっそく地域の音楽サークルを探し、入りました。ギターを始めて6年目の時でした。
スタジオでみんなで演奏するスゴさに興奮しました!
それからは、サークルのセッションで集まった時にちゃんと弾けるように、そしてみんなで作る演奏に少しでも貢献できるように、練習に気合が入りました。
自分ひとりで弾くギターから、バンドの中のギター、聴いてもらうギターに、意識が変わったのです。
その頃が、上達の2回目です。
そのサークルには今も所属していて、みんなで演奏する楽しさを満喫しています(コロナで活動はほとんどオンラインですが)。
なお、音楽サークルについては、こちらの記事で詳しくご紹介しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。
ギター上達のきっかけその3:WAZA-AIR(ヘッドホン)
その後、サークルにも慣れて、また上達は安定し(笑)、相変わらず、サークルの課題曲などを中心に、同じような練習をしていました。
ところで、私は長い間、ほとんど生音で練習していました(エレキです)。
アンプを使うとうるさいし、そもそもつなぐのが面倒だからです。
そして、まとまった時間も取りにくかったので、スキマ時間などに練習するには、ギターをパッと持ってサッと弾くというスタイルが都合がよかったのです。
アンプとエフェクターにつないで練習するのは、月1,2回くらいでした。
ところが、あるきっかけで、「WAZA-AIR」という、すごいヘッドホン(正式にはワイヤレス・ヘッドホンギターアンプ)に出合いました。
ギターを弾くと、ヘッドホンからアンプを通したかっこいい音が聴こえてくるというものです。
気分がグーンと上がり、弾くのが何倍も楽しくなりました。
しかも準備が簡単!
すぐに練習を始められるんです。
そこから練習スタイルがガラリと変わりました。
「なるべく間違えないように弾く」だったのが、「かっこよく聴こえるように弾く」も意識するようになりました。
アンプを通した音だと、「今まで弾いている気になっていたのが、実は弾けていなかった」というのもよく分かり、基礎練習もするようになりました。
地味な基礎練習もかっこよく弾きたくなる、そんなヘッドホンです。
もう生音では弾きたくありません(新しい曲を覚える時は生音でのんびりやります)。
≫WAZA-AIRで快適練習、上達加速!実際に使っている感想
そこからしばらくは、またかなり上達しました。
ギターを始めて10年目の出来事です。
こんなに年数がたっても(ギター歴も、自分の年齢も)、上達できるんですね。
うれしくて、周りの仲間にも「ギターうまくなったでしょ?」と宣伝しました。
みんな反応に困っていたかもしれません(笑)。
≫ WAZA-AIRをイケベ楽器で見るギターが上達するきっかけ(機材、環境、練習内容など)を仕掛けよう
以上、私の場合の、「ギター上達のきっかけになった3つの出来事」でした。
なお、あくまでも私のレベルの中での上達ですので、ささやかかもしれませんが、ご理解よろしくお願いします(笑)。
人それぞれ、苦手なところや練習内容、環境などが違うので、上達のきっかけは違います。
そもそもピックを落とす悩みなどない人もたくさんいます。
そこで「自分に合った上達のきっかけを仕掛ける」ということをおすすめします。
よいきっかけがあれば、初心者でも経験が長い方でも、ぐんと伸びることができます。
もちろん「練習を続けること」はいちばん大切で、それによる自然な進歩はあるはずですが、短期間では実感しにくいです。
もっとほしい!と思ったら、練習を続けることに加え、「自分に足りないと思う何か」を考え、それにふさわしいきっかけを仕掛けてみましょう。
道具、環境、練習内容など、ちょっと変えてみる作戦です。
練習を続けるだけでも進歩しています。
でも上達が実感できるくらい伸びるのは、「何かきっかけがあった時」です。
私もまた落ち着いてきたので(笑)、練習内容を少し変えてみようかな、と考えているところです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。