新曲をコピーする場面はいろいろあります。
「今度バンドで新しい曲をやることになった」「セッションの課題曲が決まった」「ギター教室で宿題が出た」などなど。
でも、「新しい曲を覚えるのはおっくう」という方も多いのではないでしょうか?
新曲をコピーするのは、決してラクではなく、気合が必要で、時間もかかります。
「新しい曲を覚えたい!覚えた状態になりたい!弾けるようになりたい!」という気持ちはあるのに、その途中の段階がおっくう、というのはよくあることです。
そのため、期限がある場合、いつも「間に合わない」という方もいらっしゃると思います。
でも、大丈夫です。
工夫することにより、曲のコピーにかかる労力を減らし、期限までに仕上げることができます。
この記事では、今まで200曲以上コピーしてきた私が、曲のコピーをラクにするために工夫していることをお伝えします。
確実に仕上げるためには、「コピーの仕方」とともに「練習スケジュール」がとても大事です。
ここでは、主に練習スケジュールについてお話しします。
- 新曲のコピーが面倒な方
- 新曲のコピーがいつも期限に間に合わない方
- 新曲のコピーにストレスがかかる方、気が重い方
に読んでいただけるとうれしいです。
ギターのコピー、とにかくすぐ着手して、ストレス回避
期限が2週間後でも、1か月後でも、いつでも、練習にはできるだけ早く取り掛かるのが鉄則です。
できれば今日から!
1曲コピーするのは、それなりに時間がかかるものです。
取り掛かるのが遅くて間に合わなかった、ということは避けたいです。
また、コピーにかける時間は同じだとしても、いつやるかで精神状態が全然違います。
早めに取り掛かっていると楽しいですが、期限ギリギリになると、ストレスがかかります。
どんなに好きなことでも、時間に追われると、楽しくなくなってしまいますよね。
いつまでも取り掛からないでいると、他の生活にも影響します。
「コピーしなきゃ」ということが何となくモヤモヤと気にかかるようになり、いつも何かが引っ掛かっている感じになります。
その結果、他の時間も思い切り楽しめなかったり、仕事や遊びの集中力が落ちたりして、生産性を下げてしまいます。
取り掛からないでいる時間が長くなればなるほど、影響は大きくなります。
曲のコピーを短期間でやろうとしない
「早く取り掛かりすぎると、忘れちゃうから、直前にやるよ」とか、「おしりに火がついた方が、集中して早くできる」という人がいます。
でも、それで間に合わなかったら大変です。
迷惑をかけるし、自分にもストレスがかかります。
また、たとえ間に合ったとしても、日数が足りないと、覚えるところまでしかできません。
そのあと繰り返し弾いて、記憶に定着させる練習ができないので、当日が終わると忘れてしまう可能性大です。
初めから十分な日数を見積もっておきましょう。
来週の自分にラクをさせてあげる(先延ばししない)
来週の自分、絶対ヒマですか?
来週、急な予定が入るかもしれません。
仕事が忙しくなるかもしれません。
魅力的な誘いがあるかもしれません。
そんな中で新曲のコピーをするのは負担です。
「人は、将来の自分には時間がある、と見積もってしまうことが多い」と聞いたことがあります。
先の予定は小さく見え、簡単に予定を入れられる、と思ってしまいがちです。
来月だったら余裕だろうと、あまり重要でない用事を入れてしまい、いざ近づいたら、それが負担になってしまったという経験はありませんか?
ここで私がお伝えしたいのは、「来週の自分を大事にしてあげよう」ということです。
今の自分も大事ですが、来週の自分も大事。
今忙しいけれど、来週だって忙しいのです。
来週の自分に負担をかけないように、今できることはやってしまいましょう。
忙しい大人の生活、できる時にできることをどんどんやっていかないと、簡単に「追われる立場」になってしまいます。
忙しさだけではなく、気持ちの面でも、今と来週は同じです。
「今取り掛かるのは何となくおっくうだ。来週にしよう」という人は、来週はどうなるかというと、やはりおっくうに感じます。
「追われている感」もプラスされて、更に重く感じることでしょう。
そうなったらいやですね。
来週の自分も大事です。
少しでもラクをさせてあげましょう。
もちろん、来週本当にヒマということもあるかもしれません。
でも、やっておいて絶対損はありません。
来週は来週で、やりたいことがたくさん出てくるはずです。
少しずつでもいいから「毎日」手を付ける
休日にまとめてやるより、毎日少しずつやる方が効率的です。
毎日やると、覚えたことを忘れないうちに積み重ねていくことができます。
間が空くと、せっかく覚えたことを忘れてしまい、また1から、ということも起こります。
とても効率が悪いです。
更に、何日も空くと、覚えたことを忘れてしまうほかに、最初に取り掛かる時のハードルが再び出てきて、取り掛かるのがおっくうになります。
だいたい、まとめてやろうとしても、集中力は何時間も続きません。
また、AメロもBメロもサビも、なんて覚えきれません。
更に、その日コンディションが悪いと、すべての計画が無になってしまい、損失が大きいです。
毎日少しずつ積み重ねていくと、復習しながら無理なく覚えていくことができます。
早く始めると練習時間以外も自然に活用できる
早く取り掛かり、少しずつでも毎日手を付けていると、他の時間も活用できるようになります。
頭の中で、曲のメロディや、自分のパートの音が再生されるようになるのです。
練習以外の時間、例えば歩いている時とか、ご飯を食べている時とか、仕事中とか(⁉)、勝手に頭の中で曲が流れています。
睡眠学習的な感じですね。
これがよい復習になり、記憶の定着に貢献してくれます。
これを使わない手はありませんね。
練習に早く取り掛かるほど、この時間を多く活用できるので、得です。
早く仮完成形(とりあえずコピーした状態)に持っていく
例えば、曲のコピーの期限が2週間後だったら、期限の前日に完成するのではなく、初めの1週間で覚えてしまい、2週目はひたすら弾く、という流れにしたいです。
曲を覚えただけでは、すぐに忘れてしまいます。
また、スムーズに弾けません。
覚えた後、「ひたすら弾く」ことにより、頭と体に定着でき、スタジオなどでも気持ちよく弾けるようになります。
「家で靴を脱ぐまでが遠足」と同じで、「ひたすら弾くまでがコピー」です。
曲を覚えるまでは大変ですが、覚えてしまった曲をひたすら弾くのは楽しいですよね。
自分から積極的に練習したくなります。
楽しいだけでなく、うまくなるし、気持ちに余裕ができるし、忘れにくくなるし、いいことづくめ!
この時間をたっぷりとるために、「早く仮完成形に持っていく」よう、意識しましょう。
曲を仕上げていく人は信頼される
曲を仕上げていくと、当日集まる場に行くのが楽しみになります。
そこで堂々と演奏できて、自信になります。
しっかり練習して曲を仕上げていく人は、信頼されます。
すごくうまくなくてもいいんです。
集まったとき、曲に合わせて弾くことさえできれば、他のパートの人も気持ちよく演奏することができます。
自分が役に立っているという実感、自分の「居場所」があるというのは、ありがたいことですね。
今日「曲を聴く」ことから始めよう
「まだ時間がある」と思う人も、「おしりに火がつかないとやらない」というタイプの人も、まずは取り掛かってしまえば、「追われるモード」から「追うモード」になり、すべてが良い方向に回り始めます。
取り掛かるといっても、最初にやることは「曲を聴く」ことなので、気楽にどうぞ(笑)。
コピーしていくそれぞれの工程、特に最初の段階のハードルを低くすることは、とても大事です。
取り掛からないと始まらないし、逆に取り掛かることさえできれば、次に進んでいけます。
そのために、最初にやることは、できるだけ簡単なことにします。
というわけで、まずは曲を聴くことから始めましょう!
ぜひ、今日から!
最初のハードルを低くすることも含め、実際に曲のコピーをする時、具体的にどういう工程でやっていくかは、こちらの記事で詳しくご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
また、覚えた曲を忘れないようにする方法は、こちらの記事でご紹介しております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!