エレキギターはけっこう重さがあります。
スタジオやライブに出かける時は、ギターの他に、エフェクター、シールドなど、いろいろな大きさや形のものを運ばなければならず、かなり大変です。
この記事では、私が実際にいろいろな運び方を試した感想と、それぞれのメリット・デメリットをお伝えします。
そして、ギターの荷物を少しでもラクに運ぶための工夫をご紹介します。
- ギターを持って出かけることが多い方
- ギターの荷物が重くて運ぶのが大変な方
- 力がなくてギターを運ぶのが大変な方
- ギターを持って快適に出かけたい方
に読んでいただけるとうれしいです。
ギターと荷物の運び方比較

私は小柄な上、スタジオやライブには徒歩+電車で出かけるので、「少しでも持ちやすく、少しでも軽く」を追求して、いろいろ試してきました。
持ち物は基本、ギター、ピック、エフェクターとその電源コード、シールド、財布、スマホなどです。
では、試した順にご説明します。
ギターと荷物の運び方①:ソフトケースとトートバッグ

はじめは、ソフトケース(ギターを買った時にセットでついてきたギターバッグ)とトートバッグの組み合わせでした。
ソフトケースにギターを入れて、それ以外の荷物はトートバッグへ。
駅の改札で、さっとスマホ(モバイルSuica)を出せるように、トートバッグは小さいポケットがついているタイプです。
この組み合わせ、荷物の出し入れはしやすかったです。
でも、トートバッグに重いものを入れているため、歩くたびにブラブラ揺れて、肩にずっしりきました。
左右持ち換えられますが、持っている方の肩に負担がかかります。
ブラブラしないように小さめのトートバッグを持ってみたら、今度は荷物がピチピチで、出し入れが不便でした。
- メリット:荷物の出し入れがしやすい。
- デメリット:荷物が揺れて肩にずっしりくる。左右のバランスが悪い。
- 向いている人:手軽に荷物を運びたい人。スムーズに荷物の出し入れをしたい人。
ギターと荷物の運び方②:ソフトケースとキャリーバッグ

次に、ソフトケースと小さめのキャリーバッグの組み合わせを試してみました。
ガラガラ引いて歩くので、重さに関してはとてもラクでした。
しかし、スタジオに階段があるので、持ち上げて上り下りするのは大変でした。
また、私は基本電車が空いている時間に乗りますが、それでもけっこうな大荷物になってしまうこのスタイル、スペースを取るので気を使ってしまいます。
更に、どうしても歩くのに時間がかかってしまうので、目的地までの所要時間を多めに見積もらないといけない、というのも問題でした。
- メリット:歩くとき軽く、体への負担が少ない。荷物をたくさん運べる。
- デメリット:階段で持ち上げる必要がある。電車内でスペースを取る。歩くのが遅くなる。
- 向いている人:できるだけ軽く運びたい人。荷物が多い人。目的地まで階段がない人。
ギターと荷物の運び方③:全部入るギグバッグ

ある日、スタジオにギター仲間が大きいギグバッグ(ソフトケースとハードケースの中間のようなギターバッグ、セミハードケース)を持ってきました。
そして、「これに全部入るんだよ」と、中を見せてくれました。
そのギグバッグには、ギターはもちろん、エフェクターもシールドもきれいに収まっていて、とても機能的で素敵に見えました。
両手も完全に空くし、ひとつで済むなら!と早速真似して買ってみました。
ギターとギター用品を運ぶために専門に作られているギグバッグ、さぞかし使いやすいだろうと想像しました。
しかし、、、とてつもなく重かった!!
軽めのものを選んだつもりですがギグバッグ自体の重さが約2kg、それにギターやエフェクターを入れたら、もう重すぎて、背負うだけでも一苦労でした。

歩くとふらふら!
底にプチプチを入れて重心を上げてみたり、肩ひもを短くしたり、揺れないように両方の肩ひもの間にベルトを付けて前でバックルで止めるようにしたり、いろいろ工夫して、ほんの少しはましになりましたが、それでもそもそも重すぎる!
ということで、2回使用で、ギグバッグはあきらめました。
考えてみれば、ギグバッグを見せてくれたギター仲間は大きな男性で、しかも車でスタジオに来ていたので、私とは条件が違いすぎましたね。
かっこよくて機能的、ギターをしっかり保護できるギグバッグ、運べる人にはすごくいいと思います。
あと、部屋に十分なスペースがある人。
けっこう場所取ります(笑)。
- メリット:ギターをしっかり保護できる。機能的。荷物がひとつで済む。両手が空く。かっこいい。
- デメリット:重すぎる。保管に場所を取る。
- 向いている人:力持ち。ギターをしっかり保護したい人。荷物をまとめたい人。置く場所がある人。
ギターと荷物の運び方④(おすすめ!):ソフトケースと前リュック

ギターバッグは背中に背負うものだから、リュックと併用はできないと、ずーっと思い込んでいましたが、ある日、何となく試してみました。
「前リュック」。
そう、前にリュックを背負うんです。
ギターのソフトケースが背中側、リュックはお腹側で、挟まれている感じです。
やってみて、あれ?びっくり!!すごく快適なんです!
運ぶ荷物の重さは変わらないのに、なぜかとっても軽いんです!
サクサク歩けます。

思わずうれしくなったよ♪
リュックの小さいポケットにスマホを入れれば、改札での取り出しもラクラクです。
ギターのバッグはやっぱりソフトケースに戻しました。
私のソフトケースは、まあまあクッション性があるので、立派なギグバッグでなくても、これで十分ということにしました。
このスタイルは、とにかく軽い!歩きやすい!機能的!といいことづくめです。
スマホやカギなどの取り出しやすさも、他のどのスタイルより楽ちん!
デメリットは、夏、暑いことぐらいでしょうか(冬は暖かいです)。
もしかして挟まれている見た目が変?かもしれませんが、楽な方が優先です(笑)。
重くてふらふら、よろよろ歩くよりは、颯爽と歩ける方がかっこいいと思いませんか?
赤ちゃんの抱っこひもにも近いので、前リュックも全然アリだと思います。

後日、ギターを買ったのをきっかけに、ギターバッグも新しいのを買いました。
しっかりしているのに軽くて(1.1kg)、とても快適です。
デザインや使いやすさも気に入っています。

ギターバッグを買う際は、自分のギターが入るか、サイズの確認をお忘れなく!
- メリット:とても軽く感じる。歩きやすい。両手が空く。スマホなどを取り出しやすい。冬暖かい。
- デメリット:夏暑い。見た目が変?
- 向いている人:軽く運びたい人。速く歩きたい人。
ギタリストの電車の乗り方

ギターは大きくて目立つ荷物なので、電車に乗る時は、他の乗客の迷惑にならないように気を付ける必要があります。
私はいつも電車が空いている時間帯に移動しています。
そして、ドア近くか車両の隅っこに立ちます。
ある日、ギター仲間と一緒の時、席に座ろうということになりました。
私はギターを背中から下ろしたのですが、その仲間は、ギターを背負ったまま席に座りました。

座れるんだ!ちょっとびっくり!
ちょうど背中と窓にはさまれてギターがぴったり収まり、他の人の邪魔にならず、いい感じでした。
ギターを下ろして前に抱えるのがマナーかと思っていましたが、それよりもスペースを取らないので、なかなかいい方法ではないかと思います。
そんなときも、ソフトケースと前リュックだとスムーズです。
ギターを持ってお出かけ、楽しいですね!
目的地で元気に演奏できるように、できるだけラクな方法で荷物を運びましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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