バンドラボは、音楽制作、オンラインバンド活動などに大活躍するアプリです。
各パートが演奏、録音したものをアプリ上で合体させると、スタジオで演奏したみたいな曲が仕上がり、とても楽しいです。
バンドラボのいいところ、手軽な点はたくさんありますが、そのひとつに、「何度でも修正できる」というのがあります。
演奏でミスしても録音し直せますし、音(エフェクト)をちょっと変えたいと思ったら後からでも変更できます。
後から何度でも修正できるバンドラボですが、ミスをしたからと毎回全体を演奏し直すのは大変です。
また、部分的に修正する場合、前後を消してしまうこともよくあります。
この記事では、演奏ミスをした時や、一部を修正したいと思った時、全体を演奏し直さなくてもいいようにする、録音の仕方をご紹介します。
うまくできたところはそのまま残し、修正したいところだけ直せるようにしやすくする録音方法です。
- バンドラボの録音に苦労している方
- バンドラボの録音中に演奏ミスをしてしまう方
- 効率的にバンドラボの録音をしたい方
に読んでいただけるとうれしいです。
この方法はどのパートでも使えますが、ここではギターの録音の例でお伝えします。
バンドラボ録音:演奏ミスはつきもの
演奏時にミスをすることはよくあります。
録音している時に限って、ということも、これまたよくあります。
どうしたらいい演奏を残せるのでしょうか。
ノーミスで1曲弾き切るのは大変
ふだんスタジオでみんなで練習する時は、最初から最後まで、続けて1曲弾き通すことが多いです。
バンドラボに演奏を録音する時も、もちろんそのように1曲通して弾いてもかまいません。
でも、どこかしらミスしたり、不満足な部分ができたりしがちです。
今度こそと思って、また1曲通して弾くと、今度は別の部分で失敗したりします。
「ここはさっきの方がうまくいったのに」というところも出てきます。
どこかで妥協しないと、キリがなくなってしまい、大変です。
演奏ミスは部分的にも直せるが、前後の録音が消えることもある
もちろん、毎回1曲通して弾かなくても、録音したものを部分的に直すこともできます。
例えば、Aメロの最後でミスしたので、Aメロだけ弾き直す、ということができます。
しかし、録音ボタンを押す瞬間に演奏は始められないので、出だしが大変です。
早めに録音ボタンを押すと、イントロの最後が重なって、上書きされたりします。
終わりも同様で、Aメロを弾き終わってから録音停止すると、Bメロの頭を消してしまうことがあります。
結局、部分修正は、長めの休符がある、キリのいいところからキリのいいところまででやるのが無難です。
そうすると、できるところが限られ、長い範囲を弾き直すことになってしまいます。
バンドラボ修正しやすい録音:複数トラック細切れ録音
そこで、私は、「後で部分的に修正することを前提とした録音の仕方」を考えました。
初めから計画的に「複数トラックに分けて、細切れで録音する」方法です。
複数トラック細切れ録音のやり方
例えば、イントロを1トラックに入れたら、次のAメロは2トラックに、そしてBメロは1トラック、サビは2トラックに…というように、交互になるように録音します。
各トラックに、録音の島がたくさんできるような感じです。
そうすると、Aメロだけ直す場合も、その前後が十分空いているので、余裕をもって録音ボタンのオン、オフができます。
録音はもっと細切れにしてもいい
「Aメロ」「Bメロ」などのまとまりで分けてもいいですし、難しいところなどは、もっと細かく分けてもいいです。
例えば、ギターソロが長い場合など、「ギターソロ」として続けて弾くのではなく、前半と後半に分けたり、4小節ずつ分けたりします。
後から直しやすいだけでなく、録音する時も、その短い部分に集中して弾けるので、やりやすいです。
また、「不発」になると残念なピッキングハーモニクスなどは、その1音だけ単独で録音します。
満足するまで、1音だけの弾き直しができます。
複数トラック細切れ録音に活躍する計画表(メモ)
実際に録音する際、ちょっと弾いてトラックを変えて…というのは面倒なので、同じトラックのものをまとめて録音します。
1トラックのもの全部、イントロ、Bメロ、2回目のAメロ…など、とびとびで録音していきますが、その時に役立つのが計画表です。
例えば、こんな感じで計画表を作ります。
④や⑧は小節の数です。
具体的なメロディの音やコードなど、必要ならもっといろいろメモしてもいいでしょう。
同じトラックのものはまとめて録音する
計画表ができたら、それを見ながら、ギター1のものをまとめて同じトラックに録音します。
イントロを録音したら1回止めて、Bメロの所に来たらまた録音して、という感じで、ひとまとまりごとに細切れに録音します。
次に、トラックを変えて、ギター2のものをまとめて録音します。
雑でもいいから、とにかく次々に録音していきます。
もし、ドラムだけの所に録音する場合など、細切れだと曲の位置がわからなくなりそうな時は、いったん初めに、ざーっと1曲通して弾いて録音し、ガイドにすると便利です。
雑でかまいません。
そして、正式な録音が終わったら消します。
直す時も、同じトラックごとにまとめてやる
録音がひととおり終わってから、聴き直します。
細切れに録音したものでも、ちゃんと自然につながっているように聴こえて、バンドラボはさすがです。
計画表を見ながら1曲通して再生します。
聴きながら、直したいところにどんどん印をつけていきます。
そして、ギター1で印をつけた部分をまとめて録音し直します。
Aメロ、Bメロなど、自分で分けたまとまりごとに弾き直します。
次に、トラックを変えて、ギター2で印をつけた部分をまとめて録音し直します。
部分修正が終わったら、また再生して、もう一度直したければ部分的に直し、直すところがなければ終わりです。
「トラック2つで一人前」なので、エフェクトや音量は同じにします。
バンドラボ修正しやすい録音:複数トラック細切れ録音のメリット
この方法で録音すると、いろいろなメリットがあります。
録音のハードルが低くなる
「1曲ちゃんとコピーする。そして、なるべく失敗しないように通して弾く」というのは大変です。
録音にとりかかるまでのハードルが高いです。
しかし、この記事でご紹介している方法で録音するのは、かなり気楽です。
細切れに録音し、直したいところだけ気軽に直せるから、「とりあえず入れてみるか」という気になります。
「今日はAメロだけ入れる」など、徐々に進めていってもOKです。
更に、曲全体を完全に暗記していなくても、その都度YouTubeなどで確認しながら録音することも可能です。
録音、修正は楽なのに、仕上がりは実力以上
この方法では、細切れで録音していくので、イントロだけとか、サビだけなどの短い演奏に集中できます。
よって、ミスが少なくなります。
短いので、瞬発力に助けられることもあります。
できたところはそのまま残し、直したい部分だけ何度でも直せるので、全体のクオリティが上がります。
実力の1.5倍くらいでしょうか。
ちょっとズルいやり方かもしれません(笑)。
でも、早く録音を終えることができて、他のパートの人をお待たせすることがなく、曲の仕上がりにも貢献できるので、いいことにしましょう。
バンドラボ修正しやすい録音:計画表の工夫
この方法を使うと、録音、修正は圧倒的にラクですが、初めの「計画表を書く」ところには少し時間がかかるかもしれません。
計画表で戦略的に曲作り
例えば、別の音(エフェクト)を使う場合は、トラックを更に分ける必要があるので、ギター3、ギター4…などとたくさんトラックを使うことになり、計画表も複雑になってきます。
しかし、そこがギターの面白いところです。
ひとりで複数トラックを使ってギターの二重奏を弾いたり、原曲をマネしていろいろな音色を使ったり、いろいろチャレンジすればするほど、豪華になってきます。
ギターが何トラックまで使えるかは他のパートの人と要相談ですが、全部で16トラックあるので、まあまあ贅沢に使えると思います。
計画表は後で弾き方を思い出すときにも便利
この計画表は、しばらく曲を弾かずに忘れてしまった場合、弾き方を思い出すためにも、とても助けになります。
ぜひ捨てずに取っておいてくださいね。
私はノートに書いています。
戦略的に複数トラックを使って、録音はラクに、曲は豪華に仕上げましょう!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。